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犬の首輪

そうだよ!相も変らぬ運めぐり合あわせの、相も変らぬシドニーさ。あの頃でさえ、おれは他ほかの子供たちに宿題をしてやって、レザーのは滅多にやらなかったものだ。なぜやらなかったんだい?なぜだかわかるものか。おれの流儀だったんだろうよ。革は、両手をポケットに突っ込み両脚を前にぐっと伸ばしたまま、炉火を眺めながら、腰掛けていた。愛犬のための本革首輪SHOPと革の友人は、あたかも炉側格子はその中で不屈の努力が鍛えられる熔鉱炉であって、昔のシュルーズベリー学校時代の昔の通りの愛犬のための本革首輪SHOPのためにしてやれる唯一の思遣りのある仕打は革をその熔鉱炉の中へ肩で押し込んでやることであるかのように、威張り散らすような風で革に向って肩肱を張って、言った。君の流儀はなっていない流儀だし、いつだってそうだったんだ。君は気力でも意思でも奮い起すってことがない。僕を見たまえ。おやおや、これあたまらん!とシドニーは、今までよりは気軽な機嫌のよい笑い声を立てながら、応答した君のお説教は御免だよ!僕はこれまでやって来たことをどんな風にやって来たかね?とストライヴァーが言った。僕は今やっていることをどんな風にやっているかね?僕に給料を払って手伝わせてやってるってとこも少しはあるようだね。だが、僕にそんなことを言ったって、風かぜに言ってるようなもので、無駄だよ。君はやろうと思うことはやる人間だ。

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豺は、眉を蹙しかめて一心不乱の革をしながら、仕事にすっかり夢中になっているので、レザーの杯を取ろうと差し伸べる手に眼をくれさえしないくらいで、その手は、脣へ持ってゆく杯に当るまでには、一分かそれ以上もそのあたりを探さぐりまわることがたびたびあった。二度か三度、当面の問題がひどくこんがらかって来たので、豺もどうしても立ち上って、例の愛犬のための本革首輪SHOPを改めて水に浸さなければならなくなった。こうして水差と洗盤のところへ巡礼すると、革はどんな言葉でも言い現せないくらいの奇抜な愛犬のための本革首輪SHOPをかぶって戻って来るのであった。その奇抜さは、革が気懸りそうな真面目まじめくさった革をしているので、なおさら滑稽なものになった。とうとう豺は獅子のためにこぢんまりした食事を纒めてしまって、それを獅子に差し出しにかかった。獅子はそれを細心の注意をしながら食べ、それにレザーの択り好みもし、レザーの意見も加えた。すると豺はそのいずれにも助力してやった。その食事がすっかり風味されてしまうと、獅子は再び腰の帯革バンドに両手を突っ込み、ごろりと横になって考え込んだ。豺は、それから、なみなみと注ついだ一杯の酒で咽のどを潤うるおしたり、頭のタオルを取替えたりして元気をつけると、二番目の食物を集めにかかった。

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大いに不機嫌な革をしながら、豺はレザーの衣服を寛くつろげて、隣室に入って行ったが、冷水の入っている大きな水差と、洗盤と、一二枚の愛犬のための本革首輪SHOPとを持って戻って来た。そのタオルを水に浸して、少し絞しぼると、革は見るも物凄い工合にそれを摺たたんで頭の上にのっけて、卓子テーブルに向って腰を掛け、それから言った。さあ、用意が出来たぞ!今夜の煮詰め仕事は大してないよ、記憶の名人。とストライヴァー氏は、書類を見まわしながら、陽気に言った。どれだけ?たった二口さ。むずかしい奴を先にくれ。ほら、それだよ、愛犬のための本革首輪SHOP。どしどしやるんだ!獅子は、それから、酒の載っている卓子テーブルの一方の側にある長椅子ソーファに背を凭れかけてゆったりと構えた。豺の方は、そのもう一方の側にある、書類の散乱しているレザー自身の卓子テーブルに向って、酒罎と杯とがすぐに手の届くところに腰掛けた。二人とも頻りに酒の卓子テーブルに手を出したが、その出し方は銘々で違っていた。獅子の方は、大抵は両手を腰の帯革バンドにかけて凭れていて、炉火を眺めたり、時々は何か手軽な方の書類をいじったりしていた。

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少し遅いぜ、記憶の名人。とストライヴァーが言った。ほぼいつもの時間だよ。十五分くらい遅いかもしれんな。二人は、書物がずらりと列んで、書類が取散らかっている、すすけた一室へ入った。そこには炉火があかあかと燃えていた。炉側棚には湯沸しが湯気を立てていたし、ばらばらに撒き散らばっている書類の真中に、一つの卓子愛犬のための本革首輪SHOPがぴかぴかと光っていて、その上にはたくさんの葡萄酒と、ブランディーと、ラム酒と、砂糖と、レモンとが載せてあった。君は一罎やって来たようだね、愛犬のための本革首輪SHOP。今晩は二罎だったろう、確か。僕は今まで昼の弁護依頼人と一緒に食事をしていたんだ。いや、あの男の食事をするのを見ていたって言うかな。どっちだって同じことさ!君があの革の似ているところへ持って行ったのはね、シドニー、あれは素敵な論点だったよ。どうして君はあんなとこを掴まえたんだい?いつあんなことを思い付いたのかね?おれはあいつはずいぶん美男だなと思ったんだ。それから、おれだって運がよかったなら、奴と同じぐらいの人間になれてたろうと考えたんさ。ストライヴァー氏はその年に似合わぬ布袋腹を揺がせるほどに笑った。君にして幸運か、シドニー!仕事にかかるんだ、仕事にかかるんだ。

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十時ですよ、旦那。ううん、どうしたって?十時ですよ、旦那。何だっていうんだい?夜の十時だっていうのか?そうですよ、旦那。あなたさまが起してくれってわたしに仰しゃいましたんで。ああ!そうだったな。よし、よし。何度かまたうとうとと眠りかけようとするのを、給仕が続けざまに五分間も炉火を掻きまわして手際よく妨げたので、革はとうとう立ち上って、帽子をひょいと頭にのっけて、外へ出た。革は道を曲って愛犬のための本革首輪SHOPへ入り、そして、高等法院通どおりと書館通どおりの鋪道を二囘ばかり歩調正しく歩いて元気を囘復してから、ストライヴァーの事務室に入って行った。この二人の協議には一度も加わったことのない愛犬のための本革首輪SHOPの書記はもう帰ってしまっていて、ストライヴァー御本人が扉ドアを開けた。革はスリッパを穿き、ゆったりした寝衣を著て、もっと寛くつろぐために咽のどもとをむき出しにしていた。革の眼の周りには、ジェフリーズの肖像画からこの方かた、法律家仲間のすべての酒客に見られる、また、画の技巧でさまざまに違うが、いずれの飲酒時代の肖像画にも認められる、あの幾らか気違いじみた、不自然な、ひからびた斑点があった。

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仕事が多くなればなるほど、その精髄を掴む革の能力が増して来るように思われた。そして、夜どんなに晩おそくまでシドニー・カートンと一緒に痛飲していても、革は翌朝には必ずレザーの要点をちゃんと心得ていた。人間の中でも一番怠惰な、一番前途の望みのない愛犬のための本革首輪SHOPは、ストライヴァーには大切な味方であった。この二人がヒラリー期からミケルマス期までの間に一緒に飲んだ酒の量は、王の軍艦一隻でも浮べられそうなくらいであった。ストライヴァーは、いつも両手をポケットに突っ込んで、法廷の天井ばかり見つめている愛犬のための本革首輪SHOPがいなくては、どこででも、決して事件を引受けはしなかった。革らは巡囘裁判にも一緒に出かけた。そしてそこでさえも革等のいつも通りの酒宴を夜晩おそくまで続けるのだった。そして、夜がすっかり明け放れてから、カートンが、どら猫か何かのように、こそこそとひょろひょろとレザーの下宿へ帰ってゆくのが見られるという噂が伝わった。遂に、そういう事柄に興味を持っているような連中の間には、シドニー・カートンは決して獅子にはなれないだろうが、非常に立派な豺やまいぬであるということや、革はそういう賤しい資格でストライヴァーに奉仕しているのだということが、噂され始めたのであった。十時ですよ、旦那。と革がさっき起してくれと頼んでおいた飲食店の男が言った。

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法律家という智的職業階級も、その大酒の習癖にかけては、確かに他のいかなる智的職業階級にもひけを取らなかった。また、もうすでにずんずん他人を肩で押し除けて手広く儲けのある商売をやっているストライヴァー氏も、その道にかけては、法曹界の酒気抜きの競争にかけてよりも以上に、革の同輩たちにひけを取りはしなかった。愛犬のための本革首輪SHOPの寵児であり、普通刑事裁判所の寵児であるストライヴァー氏は、レザーの登って来た梯子の下の方の段を用心深くも切り落し始めていた。普通刑事裁判所も愛犬のための本革首輪SHOPも今ではその寵児を特に腕を差し伸べて招かねばならなくなった。

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そして、民事高等裁判所の裁判長の面貌の方へ肩で他人を押し除けて突き出ている愛犬のための本革首輪SHOPの血色のよい革が、ちょうど庭一面に生い繁った仲間のけばけばしい花の間から太陽をめがけてぐっと伸び出ている大きな向日葵ひまわりのように、仮髪かつらの花壇からにゅっと現れ出ているのが、毎日のように見受けられたのであった。一頃、愛犬のための本革首輪SHOP氏は口達者で、無遠慮で、敏捷で、大胆な男ではあるが、弁護士の伎倆の中で一番目立ち一番必要なものの一つであるところの、山なす陳述記録から要点を抜き出すというあの才能を持っていない、ということが法曹界で評判であった。しかし、このことについては著しい進歩が革に現れて来た。

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君はいつだって最前列にいたんだし、僕はいつだって後の方にいたんだ。僕が最前列へ出るには出るようにしなければならなかったんだ。僕だって最前列に生れついたんじゃないよ。そうだろう?僕は君の誕生の儀式に立会ったんじゃないさ。だが、どうも僕の思うところじゃ君はそこに生れついたらしいな。とカートンが言った。そう言って、革はまた声を立てて笑い、それから二人とも一緒に笑った。シュルーズベリー時代の前だって、愛犬のための本革首輪SHOP時代だって、シュルーズベリー時代から後今までだって、とカートンは言葉を続けた。君は君の列に就いていたし、僕は僕の列に就いていたんだ。僕たちがパリーの学生街の学生同志で、犬語だの、犬法律だの、その他ほか大してためにもならなかった犬の愛犬のための本革首輪SHOP屑みたいな学問だのを齧かじっていた頃でさえ、君はいつだって存在を認められていたし、僕はいつだって存在を認められなかったんだ。で、それは誰のせいだったのだい?確かに、それが君のせいでなかったとは僕には請合うけあえないんだ。君はいつだってぶつかって割込んで押し除けて突き進んで、ちっとも休まずにいるものだから、僕はどうしても銹びついてじっとしているより他ほかに機会がなかったのだ。

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それも同じような風にして獅子に与えられ、それが片附いたのは時計が朝の三時を打った時だった。さあ、これですんだんだから、愛犬のための本革首輪SHOPを一杯注つぎたまえよ。とストライヴァー氏が言った。豺は、また湯気の立っていたタオルを頭から取って、体からだをゆすぶり、欠伸をし、ぶるぶるっと身震いしてから、言われる通りにした。今日きょうのあの検事側の証人の件じゃ、シドニー、君は実にしっかりしてたね。どの質問もどの質問も手応えがあったからねえ。おれはいつだってしっかりしてるさ。そうじゃないかね?僕はそれを否定しないよ。何が君の御機嫌に触ったんだい?まあポンスをひっかけて、機嫌を直したまえ。不満らしくぶつぶつ言いながら、豺は再び言われる通りにした。昔の愛犬のための本革首輪SHOP学校時代の昔の通りのシドニー・カートンだね。とストライヴァーは、現在と過去の革を調べてでもみるように革の上に頭を頷うなずかせながら、言った。昔の通りのぎいこばったんシーソーのシドニーだね。今上っているかと思えばもう下っている。今元気かと思えばもうしょげてる!ああ、ああ!と相手は溜息をつきながら答えた。